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【徹底解説】エゴノミクスとは?~デスク、チェアの特徴について解説~

ネコ

この記事では、エゴノミクスについて詳しく解説します。

エゴノミクスとは?

エルゴノミクスは、人間とその環境の関係性に焦点を当てた科学で、人間の能力と制限を理解し、それに基づいて製品、システム、仕事の環境を設計することを目的としています。エルゴノミクスは、人間工学とも呼ばれ、個人の効率と健康を最大化するための方法を探求します。

エルゴノミクスは多くの分野にわたり、以下の3つの主要な分類に分けることができます。

  1. 物理的エルゴノミクス:これは、人間の身体的特性とそれが物理的な活動と環境にどのように影響を及ぼすかに関連しています。これは、作業ステーションの設計、手動素材の取り扱い、重労働や作業関連の筋骨格疾患(MSDs)の予防などの分野で使用されます。

  2. 認知エルゴノミクス:これは、人間の認知機能(知覚、記憶、推論、運動反応など)とそれが人間の相互作用と効率にどのように影響するかについての理解に関連しています。これは、人間とコンピュータの相互作用、ストレスと訓練の効果、ューマンエラーの予防などの分野で応用されます。

  3. 組織エルゴノミクス:これは、組織構造、政策、プロセスが人間の効率と健康にどのように影響を及ぼすかを考慮します。これは、作業時間、作業スケジューリング、チーム作業、品質管理などの分野で使用されます。

エゴノミクスデスクの特徴

 

    1. 高さ調整機能:座って作業をする時も、立って作業をする時も、デスクの高さを調整できます。これにより、ユーザーの身長に適したデスク高さを選択でき、腕や肩、首の痛みを軽減することができます。

    2. 適切なデスクの奥行:モニターやキーボードを適切な位置に配置できるようにするために重要です。これにより、視力を過度に疲れさせたり、不自然な体の姿勢を強いたりすることなく、必要なワークスペースを確保できます。

    3. 曲面デスク(L字デスク等):デスクの前部が湾曲または角度をつけられているデスクのことで、これによりユーザーがデスク全体に簡単にアクセスできます。これは特にコンピュータを中心に置き作業を行う人にとって便利です。

    4. ストレージソリューション:エルゴノミクスデスクはしばしば効率的なストレージソリューションが付属しています。これにより、デスク上のクラターを減らし、必要なアイテムを手の届くところに置いておくことができます。

    5. ケーブル管理:エルゴノミクスデスクはケーブルを整理し、トリップハザードを減らし、作業スペースをスッキリさせれるものが多いです。

    6. キーボードトレイ:キーボードトレイはキーボードとマウスを下げ、腕や肩にかかる負担を減らします。これは特に長時間コンピュータを使う人にとって便利です。

    7. デスクトップの素材:デスクトップの素材は快適さとデュラビリティに影響を与えます。木製のデスクは暖かさと自然な感じを提供し、ガラスのデスクは洗練された現代的な見た目を提供します。一方、金属製やプラスチック製のデスクは耐久性と簡単なメンテナンスを提供します。素材によってデザインや機能が大きく変わるのでじっくり選ぶのが良いと思います。

    8. モニターアーム:モニターアームを使用すると、ディスプレイを最適な視覚範囲に調整できます。これにより、首や肩への緊張を軽減し、視覚疲労を防げます。

これらの機能は、エルゴノミクスデスクがユーザーの健康と生産性をどのように改善できるかを示しています。ただし、個々のニーズに最適なデスクを選ぶためには、使用する機器の種類、作業スタイル、身体的な条件など、様々な要素を考慮する必要があります。エルゴノミクスデスクは一部のソリューションを提供しますが、座る位置、椅子の種類、ライティングなど他の要素も快適な作業環境を整えるのに重要です。

エゴノミクスチェアの特徴

  1. 調整可能な座面高さ:座面の高さはユーザーの足がしっかりと床につき、膝が座面と水平になるように調整できるべきです。これは血流を改善し、下半身への圧力を低減させます。

  2. 調整可能なバックレスト:バックレストはユーザーの背中の形状に合わせて調整できるべきで、特に腰部のサポートは重要です。これにより、脊椎への圧力を軽減し、長時間座っていても快適さを保つことができます。

  3. 調整可能なアームレスト:アームレストはユーザーの腕が自然に休む位置に調整できるべきです。これは腕と肩への負担を軽減し、特にコンピュータ作業を行っているときに有用です。

  4. キャスター:エルゴノミクスチェアはユーザーが自由に動くことができるように設計されています。これにより、デスク周りの移動が簡単になり作業環境がよりよくなります。

  5. クッション素材:快適な座り心地を提供するために、椅子のクッションは適度に固く、適切な厚みが必要です。これにより、座面と背もたれが体をしっかりとサポートし、長時間座っていても快適さを維持します。

  6. ヘッドレスト:いくつかのエルゴノミクスチェアにはヘッドレストが装備されています。これは特に首や頭への負担を軽減し、長時間作業を行うときに首の緊張を軽減します。

  7. シート深さと幅:シートの深さと幅はユーザーが座ったときに背中がバックレストに適切にフィットし、膝裏が座面の端から2-4インチ離れた位置に体の位置を維持します。これは全体的な快適さとサポートし、作業中の体勢が悪く体を痛めたり疲れさせなくするために必要な機能になります。

  8. 腰部サポート:良質なエルゴノミクスチェアは腰部を適切にサポートし、その位置を調整できる機能を持っています。これにより脊椎の自然な曲線が維持され、腰への負担が軽減されます。

  9. 素材と通気性:チェアの素材は通気性があり、長時間座っていても適度な温度を維持することが望ましいです。メッシュバックのチェアは特に通気性が良く夏場でも快適に過ごすことができます。

エルゴノミクスチェアを選ぶときは、これらの特性を考慮すると共に、自分の身体的なニーズ、作業スタイル、そして予算を考慮することも重要です。そして、エルゴノミクスチェアは良好な作業環境の一部であり、他の要素(例えば適切なデスク、適切なモニターの位置、頻繁な休憩など)と組み合わせることで最大の効果を発揮します。

その他のエゴノミクスの製品について

  1. キーボードとマウス:エルゴノミクスキーボードは、ユーザーの手の自然な位置に合わせて設計されています。これは手首の緊張を軽減し、カーペルトンネル症候群などのリスクを減らすのに役立ちます。エルゴノミクスマウスも同様に、手首や腕への負担を軽減する設計が施されています。

  2. 立ち上がりデスクコンバーター:これは座ったままの作業から立って作業することを可能にする装置で、長時間の座りっぱなしによる健康問題を防ぐことができます。

  3. 足置き:足置きは、ユーザーが足を自然に置き、適切な姿勢を維持するのに役立ちます。

  4. エルゴノミクスツール:エルゴノミクスツールは、自然な体の動きをサポートし、筋肉の緊張を軽減します。これには、エクササイズボールチェアやバランスボードなどがあります。

  5. ドキュメントホルダー:ドキュメントホルダーは、ユーザーが同時にパソコン画面と文書を見ることができるように、文書を目のレベルに保つのに役立ちます。

  6. エルゴノミクスのキッチン用具:このカテゴリには、エルゴノミクスに基づいて設計されたナイフ、スプーン、フォークなどのキッチン用具が含まれます。これらは握りやすく、使用時のストレスや疲労を軽減します。

まとめ

エルゴノミクスは、人間の体の機能と能力に合わせて製品や環境を設計する学問で、健康と生産性の向上を目指します。エルゴノミクスの考え方は、オフィスや家庭での作業環境だけでなく、日常生活のさまざまな側面に適用されています。

エゴノミクスが取り入れられている製品を全てではありませんが下記にまとめます。

  • デスク
  • チェア
  • キーボード
  • マウス
  • キッチン用品

これら全ての製品は、ユーザーの快適さと健康を中心に設計されています。適切に使用すれば、これらのエルゴノミクス製品は作業効率を向上させ、身体的な緊張や疲労を軽減し、長期的には作業関連の健康問題のリスクを低減します。

エルゴノミクス製品を選ぶときは、自分の身体的なニーズ、作業スタイル、そして予算を考慮することが重要です。また、エルゴノミクスは全体的な作業環境に取り組むことが必要であり、良好な作業環境を作り上げるためにはこれらの製品を組み合わせて使用することがおすすめです。